二人のための居場所探し

二人で穏やかに過ごしていける場所を探している。その過程や日常、雑記など思いつくままに記していけたらと思う。

二人のための居場所探し.5

先日まで僕の仕事の引き継ぎ等が重なって、身動きが取れなかった。諸々が重なるとなかなか動き出しも遅れてしまい、よくない。

 


昨日は前回に引き続き、中野エリアを見て回った。沿線の駅から中野駅にかけてを歩いてみた。やはり足を動かすのもいいが、物件には直結しなかった。

歩き回るだけでは限界があると感じたので、考え方を変えて不動産店に直接聞きに行ってみた。大手チェーンと比べ、地元に古くからある不動産関係の店舗の方が居抜きについては強いという情報も得られた。実際には大手もかなり物件を抱えているのではないかと思っていたので、この点を教えてもらえただけでも大きい。

 


改めて足を動かす中で、その他のエリアにも足を向けてみようという結論に至った。改めて企画書のようなものを作り、再度自分たちの考えをまとめることができた。当座の予定も立てられたので、またここから再スタート。

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杜若の日常

朝5時、起床。6時、家を出る。1時間45分かけて通勤。7時50分、到着と同時に業務開始。16時45分、定時。そこから20時過ぎまで残業。残業代は一律決められた金額しか支払われず、時間に応じて出るわけではない。22時、帰宅。帰宅後、家事を行い日をまたぐ。土曜日、日曜日も出勤、出勤、出勤……。
通勤時間を削れば或いは、と思う方もいるだろう。いずれは語ることもあろうと思うが、転居は諸事情があって許されなかった。仮に転居していても、出勤時間は早まって、退勤時間は伸びていただろう。甘えは許されず、終わりもなく、際限なく仕事をし続ける。
公務員にも色々な種類がある。

この情報だけでも、僕の職業がわかる方もいるかもしれない。この仕事が元々凄く楽しくて、好きだった。でも、いつからか、耐えられないくらいの苦痛に変わってしまった。世間的に見ればご立派な公務員様を、辞めたいと思うようになった。

ただいま絶賛休職中ではあるが、今日は引き継ぎのために通勤している。理屈では必要だし、すべきことだとはわかっている。それでも身体が重く、心苦しい。すこぶるアンニュイな気分だ。心がパンクして通勤できないというのに、通勤しなくてはならないなんて。17時過ぎには終わったけれど、心が張り裂けそうだった。プレッシャーが凄かった。まだ引き継ぎ自体は続く。億劫だけれど。

ここ最近の生活を振り返ると、穏やかな毎日だった。店舗を探しに行ったり、花を買ったり、コーヒーを淹れたり、料理をしたり、買い物に行ったり。何かに追われることなく、静かにすぎていく感じがした。

はやる気持ちもあるが、これから改めて店舗を見つけていきたいなと強く思った1日だった。

二人のための居場所探し.3

昨日の夜からブログとツイッターを始めたのと、しょぼい喫茶店に行ってみたのとで、少し大きな動きもあった。新しい方向性に刺激を受けつつ、未来が具体化されていることを実感している。
(プライベートの件ではまだ問題はたくさんだが、)ゆるく穏やかな、特になにがあるわけでもない毎日を僕らは送れているはずだと思う。


格安な日を狙って問屋でブルーマウンテンNo.1を買いに行った。質が高く、非常に美味しい豆だ。
挽いて余ったコーヒー豆を使ってクッキーとコーヒーゼリーを作ったり、余った卵白でラングドシャを作ったりした。
お菓子作りも案外、楽しかった。
そんな一日。

 

このブログを始める前から、物件探しを始めていた。店の名前も探しつつも、まずは物件探し。
新しい二人の生活拠点となる場所を早く見つけようと思う。
先日は高円寺から阿佐ヶ谷にかけて、ひたすら練り歩いた。
商店街を中心に雑多に店がありつつ、人も程よく集まっている印象があったからだ。
小さなお店も多く、僕らのイメージする生活に近いと思った。
店が立ち並ぶ通りから、住宅街にかけてとにかく歩いた。
実際に良さそうな店舗もいくつか見かけた。
少し街から外れた場所にあるスナック、ガラス張りでソファーが置かれた飲食店、5人程度の規模のカフェ。
当然、居抜きはない。

 

昨日は彼女にとって、初めて中野を訪れる機会となった。二人の共通項は、所謂オタクであるところだ。アニメや漫画、ゲームなど。ジャンルまでは重ならないけれど、お互いに理解がある。
昨日は帰り道には中野ブロードウェイに寄った。中野に集まる人の雰囲気は好きだし、あとはいい場所が見つかればいいかなとも思う。
まずは物件探し。

二人のための居場所探し.2

今日は訪れてみたいと二人で話していた『しょぼい喫茶店』に行くことができた。僕は人混みが得意ではない。平日昼過ぎなら人も少なかろうと思って電車に乗ったが、思いのほかサラリーマンの方々が多く苦労した。普段この時間に外に出ることのなかった公務員だから、人の動きが見えていなかった。少し体のだるさもあったが、それでも目的地にはなんとかたどり着くことができた。

 


『しょぼい喫茶店』は、想像以上にしょぼかった。入口からは本当に営業しているのかもわからず、扉を開けても音楽もかかっていない。人の気配が感じられない、といった感じだった。驚きを隠せなかった。

店主であるえもいてんちょうさんはなかなか雰囲気のある方だった。無口、というと聞こえが悪いように思うかもしれない。ただ、僕の受けた印象としてはたくさん話を振って、明るく元気に接するというタイプではない、ということ。音のない空間にいて、そこで自分らしく過ごしている。静かだけれども、あたたかみがある不思議な空間を作り出しているのは、えもいてんちょうさんの人柄があってこそだろう。しょぼい、とはうたっているが自分が自然体でいられる素晴らしい場所だと思った。

 


唐突に訪れて、不躾ながらいくつも質問をさせていただいた。にも関わらず、えもいてんちょうさんには誠実に真摯に対応していただいた。おかげで、自分たちの在りたい姿についてまた一つ考えを深めることができたように感じる。今悩んでいる立地のこと、業態のこと、住まいのことや色々なこと。プライベートに関わる部分まで聞かせていただいてしまって、今更ながら申し訳なくもなっている。本当にありがとうございました。

ただ、『しょぼい喫茶店』を見て、えもいてんちょうさんの話を聞いて確信したことが一つある。

 


『穏やかに、自分たちらしく』

 


帰り道の途中で、僕らは互いにそういう生活を思い描くことができた。気持ちも高まっていったと思う。まだまだ店舗の場所は決まらないし、先が見えないところも大きい。ただ、いつか必ず二人のための居場所を作れる。そういった確信が、僕の中ではできた。今日も素晴らしい一日になった。

二人のための居場所探し.1

僕と彼女は、二人で穏やかに生活できる場所を探している。店を構えて、生きていく場所を見つけたい。そのために今、色々模索をしているところだ。

 

なぜ居場所を探しているのかを話す前に、軽く二人の状況を説明したい。僕は、社会的に見てすこぶるいいとは言えない。冴えない公務員。仕事での無理がたたってうつ病になり、休職中だ。社会にうまく馴染めているとは言い難い。

彼女はというと、人とコミュニケーションを取るのが得意でない。場所によっては、一人で外に出ることも厳しい。かつては就職して働いていたが、辞めている。やはり、一般的な価値基準から考えると社会に適合できていない。

誰かに雇われて、就職して、金を稼いで生きていく。できるだけいい暮らしができるように、努力を重ねていく。二人ともこの社会のシステムとうまく付き合うことができなかった。

 

それでも共に生きていこう、大きく稼がなくていいし、一緒に静かに生活できればそれが幸せだ、と。二人でそういう答えにたどり着いた。一緒にいればそれで幸せで、生きていく価値があると思える。だからこそ、二人が二人らしく生きていける場所を作りたいと思って動き出したのだ。なんとなく好きなコーヒーを淹れたり、二人で料理をしたり、何か物を売ったりして二人らしくいられる店を作ることを目標に、店舗を探したり、店の名前を考えたりしている。

 

 

今の考えや気持ちを少しでも残しておき、記録を残していこうと思う。思いついたことを、思ったままに。二人それぞれが、思いついたときに。